私たちは「人は人、自分は自分」と区別して
距離感を保つことができ、他人と境界線を持って生きています。
この境界線を明確に伝え合うことで思考や感情価値観などを
お互いに分離しながら共有できるのです 。
HSP の特徴の一つに人との境界線の薄さがあります 。
HSP の多くは言葉がなくても相手の心を察して
寄り添い喜びや悲しみなどの感情に共感する能力を持っています。
その一方で相手の願望や欲望に自己犠牲的に同一化しようとしたり
相手の表情や状況を読んで気持ちを損ねないようにしたり
場の雰囲気や空気を読んでトラブルにならないように
周囲に合わせようとします。
これは過剰同調性と呼ばれ共感力と似てはいますが、
無意識的に起こるものです。
共感性は相手の気持ちや感情に共鳴します。
一方で過剰同調性は自分に他人の感情が勝手に入り込んでくる状態です。
過剰同調性の背後には人に対する不安や緊張、
人に嫌われるのではないかという怯えや恐れがあり
相手に合わせてしまうことで本音の自分を押し込み
もう一人の自分を生み出していくのです。
このような過剰同調性は自分と他人の間にあるはずの境界線が
薄い時に起こりやすくなります。
幼い頃から親に言われるままに
自分と他人を区別する自我が出せずに育った場合に
起こりやすいとも言われています。
まとめ
・自分の本音を書き出す
・自分の中のマイナス感情を認めてあげる
・何をどうしてほしいか明確に伝える
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